キャドバリーなど、新機能ガム投入 小顔や満腹感、効用アピール

小顔効果”をうたったり、空腹感を満たしたりと、ダイエット効果につながることをうたい文句にしているガムの投入が相次いでいる。これまでガムといえば、気分転換や歯の健康を売り物にしたものが多かったが、こうした新ジャンルの商品では「かむ」ことが満腹中枢を刺激して食べ過ぎの防止につながるといい、新たな需要を掘り起こす考えだ。

　キャドバリー・ジャパン（東京）が昨年秋に発売したのが「リカルデント　スマートタイム」（９粒入り１３０円）。間食や高カロリーの食べ物を控える女性が多いことに配慮して、「空腹時に一粒かむと空腹感を抑制できる」ガムとして売り込んだ。糖類がゼロで１粒３キロカロリーに抑えたことで、若い女性を中心に人気が高いという。

　クラシエフーズ（東京）は「コバラピタリガム」（９粒入り１２６円）を今年２月末に発売した。「小腹を満たすためにガムを食べているユーザーが多いことに着目した」（クラシエホールディングス総務・広報部）といい、２００倍に膨らむという膨張効果の高いコンニャクパウダーを配合したのが特長だ。

　また、ロッテは「エクササイズ・キシリトール」（９枚入り１２０円前後）を今月１５日に発売した。若者の好みに合わせたソフトな食感にもかかわらず、通常の板ガムより基材のガムベースを多く配合することで、咀嚼（そしゃく）運動に適したボリューム感を出したといい、「１０～２０代の女性を中心に拡販を目指す」（ロッテ商事の米山智・戦略統括部情報戦略部プロモーション担当）と意気込む。

　日本チューインガム協会によると、国内のチューインガム市場は２００４年をピークに０８年まで４年連続で減少し、全体の売上高は０４年の１８８１億円から０８年は１６１６億円に縮小した。

　「ガムを拡販するにはこれまでにない仕掛けが必要だった」とある業界関係者。過去を振り返っても、ガムがブームになったのは「歯に良い」「脳が活性化される」など、健康への効果をアピールし、それが消費者に受け入れられたことが多かったためだ。

　最近は「ガムをかむことで小顔になれる」といった主旨の女性誌の特集が組まれたり、関連本が書店に並ぶなど、若い女性を中心に改めてガムへの注目度が高まっている。メーカー各社はトレンドをうまくとらえ需要喚起を目指していく考えだ。


＜フジサンケイビジネスアイニュースより＞

これいいですね。
小顔になりたい。。。。